
公開日:2020年8月6日
最終更新日:2026年5月15日(通信規格や通信速度の内容を更新)
買い替えのタイミング
Wi-Fiルーターは基本的にHDDやファンなどの稼働部分がないため(CPUを冷やすために冷却ファンがある機種もあります)、目に見えるような機械的な経年劣化は多くありません。ただし、内部の電子部品の劣化や発熱の影響などもあり、一般的には5〜7年程度を目安に買い替えを検討するとよいと言われています。
但し、古い機種はセキュリティレベルが低かったり(WEPやWPA(TKIP)のみ対応など)、通信速度が遅かったりする(IEEE802.11acやWi‑Fi 6/6E/7非対応など)場合があります。
また、Wi-Fiルーターの性能は年々向上しています。パソコンやスマートフォンを最新機種に買い換えた時や接続する端末の台数が増えたなどの際は、5年以上使っているようであれば買い換えを検討してもいいと思います。
選び方のポイント
Wi-Fiルーターを選ぶポイントはたくさんありますが、とりあえず以下の4点を押さえておきましょう。
通信規格
こちらの記事でWi-Fiの規格について説明していますが、現在は5GHz帯で通信できるIEEE802.11ac (Wi-Fi 5)に加えて、IEEE802.11ax (Wi‑Fi 6/6E) や IEEE802.11be (Wi‑Fi 7) に対応した機器が普及してきています。新しく購入する場合は、少なくともWi‑Fi 5に対応している機器を選びつつ、可能であればWi‑Fi 6/6E対応機種、将来を見据えるならWi‑Fi 7対応機種も候補に入れておくとよいでしょう。
と言っても、ここ数年間で発売された機種はほとんど802.11ac (Wi-Fi 5) に対応しているので、かえって対応していない機種を探すほうが難しいと思いますが。。。
また、Wi-Fiに接続する端末によっては、5GHz帯や6GHz帯の通信に対応していないものがありますが、通常は下位規格(n, g, b)互換となっているので、気にする必要はありません。
最近話題の最新規格のWi‑Fi 6 (IEEE802.11ax)やWi‑Fi 6E/Wi‑Fi 7は、ここ数年で対応している子機(端末)が増え、スマートフォンやノートPCでも対応機種が一般的になってきました。
実勢価格としても1万円前後から購入できる機種が多いため、これを機にWi‑Fi 6/6E対応機器、あるいは将来まで見据えるならWi‑Fi 7対応機器に乗り換えるのもありかもしれません。
電波が届く範囲
日本の電波法では、無線LAN(Wi-Fi)やトランシーバーなど「免許を必要としない無線局」の出力上限を定めています。Wi‑Fiルーターについても出力の上限が決められており、各メーカーともその範囲内で最大限の出力となるように設計しているため、一般的な利用環境では概ね数十メートル程度の範囲で電波が届きます。
住宅での通信範囲は、戸建てであれば2〜3階建て、マンションであれば3LDK〜4LDKが平均的な距離となります。
それではなぜカタログやパッケージに戸建2階建/3階建とかマンション3LDK/4LDKなどの記載があるのでしょうか?
実は、その差はアンテナの性能やアンテナ数によって発生します。同じ出力でもアンテナ数が多い方が一般的には広範囲に電波が届くと考えていただいてかまいません。
据置型の無線LANルーターには、外部からアンテナが見えない「アンテナ内蔵タイプ」と、外部にアンテナが突出している「アンテナ外付けタイプ」があります。
電波はアンテナから垂直方向に同心円上に伝わっていくという性質があるため、外付けアンテナがある場合はアンテナの角度をいろいろと変えてみることで、電波の届かない死角を減らすことができます。
現在お使いの機器で電波が届かない場所がある場合は、買い替えの際にアンテナ数が多いものやアンテナ外付けタイプを選んでみるのもいいかもしれません。
最大通信速度
最大速度は、あくまで計算上で出された理論値であり、実際にインターネットを利用するときは理論値の半分から3分の1程度になる場合が多いです。
ただし、最大通信速度の値が大きいと、実測値もそれに比例して大きくなるため、Wi‑Fiルーター選びに迷った場合は最大通信速度が速い製品を選ぶと良いでしょう。
また、アンテナの数(ストリーム数ともいいます)が多い方が通信速度の面で有利です。
最近では、Wi‑Fi 6/6EやWi‑Fi 7など、理論上は数Gbps〜数十Gbpsに対応する製品も登場していますが、実際の通信速度はご利用中のインターネット回線(1Gbps/10Gbpsなど)や接続する端末の性能にも左右されます。
そのため、「ルーター側の最大速度」だけでなく、「回線速度」と「接続する端末の対応規格」も合わせて確認しておくと安心です。
同時接続可能数
Wi-Fiルーターのカタログやパッケージに記載されている数字は、
おそらく
人数 = 電波の届く範囲
台数 = 帯の太さ(同時利用端末台数)
を表していて「台数」は端末を同時に無線接続した場合に、快適に通信できると想定される端末の台数、利用人数は一人当たり3台程度の端末を接続した場合を想定しているようです。
Wi-Fiルーターを利用する環境と人数を目安に選びましょう。
ただし、部屋の間取り、障害物の有無、通信量などによって通信できない場合もあるため、実際に利用する場合は、5GHz帯と2.4GHz帯に分散して接続することをおすすめします。
なお、オフィスなど広いエリアで大人数が使う場合は、1台でたくさんの通信端末をカバーするのは難しいため、通常はWi-Fiルーターを複数台設置します。
最近では、複数台のアクセスポイントをまとめて管理できるメッシュWi‑Fiシステムやクラウド管理型のアクセスポイントも増えているため、オフィスや店舗ではこういった仕組みを利用するケースも増えています。
その他のポイント
Wi-Fiルーターを選ぶ際の4つの基本的なポイントを紹介しました。
次の記事ではWi-Fiルーターを選ぶ際のその他のポイントについて紹介します。
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